このローチョコレートはカカオの香りを楽しみながら、生のカカオの栄養をたっぷり摂ることができるヘルシースイーツです。
カカオバターで作る方法とココナッツオイルで作る方法をそれぞれご紹介しています。

チョコレートは抗酸化作用があり、身体に良いなどと言われたりしますが、実際のところどうでしょうか?!
以前の私は、チョコレートを食べない日は無い、というほど大好き・・・というか、食べずにはいられないほどで、今思えばかなり中毒でした。
でも、食事改善を始めてから、市販のチョコレートは、カカオより砂糖の含有量の方が遥かに多いと知りびっくり。ミルクチョコレートだと、板チョコ1枚(100g)のうち、60gは砂糖なので、チョコレートというより、むしろ「ココア風味の砂糖」なんですよね。
つまりチョコレート中毒ではなく、砂糖中毒だったわけですが、これではカカオの抗酸化作用なんて意味ありません。
それを知ってからは少しでも砂糖が少ないダークチョコレートや、添加物をあまり含まないものなどを片っ端から試しました。その中にはとても良い商品もありましたし、値段が張るので食べる量も少しは減らせるかと思ったのですが、そうでもなく。。。
そんな中、ローフードについて学んでいたときに、「ローチョコレート」はとても簡単に手作りできると知ったのです。
今では手作りの方が気に入っています。甘さやカカオの量(濃さ)を調整できますし、ナッツなど、好きなトッピングもできて、自分の好きなように作ることができるからです。
ローチョコレートとは?
ローチョコレート(Rawチョコレート)とは、材料を48℃以上に加熱せずに作るチョコレートのことです。
一般的なチョコレートは、高温加熱処理したカカオ豆をベースに作られることが多いため、熱に弱い栄養素が失われてしまいます。
一方、カカオ豆を発酵したのち、高温処理されていないカカオ豆をベースとしたローチョコレートには、生のカカオの栄養がふんだんに含まれています。
ここでは、カカオバターとココナッツオイルをベースにした2通りの作り方をご紹介したいと思います。

ローチョコレートの作り方(基本2種)
1.カカオバターで作るローチョコレート
ローチョコレートを初めて作った時、「良質な材料だけで作るチョコレートはこんなに美味しいのか!」と感動したのを覚えています。
カカオバターで作るチョコレートは、カカオ感をしっかり感じることができて、上品でとても美味しいです。
カカオバターとは、カカオ豆を発酵などの処理をし、すり潰してペースト状にしたものが「カカオマス」、そのカカオマスから取り出した脂肪分がカカオバターです。残りを粉砕したものがカカオパウダーです。
チョコレートとは、それらに砂糖や乳製品を加えて作る二次加工品のことなので、チョコレートとカカオから得られる効能は必ずしも同じではありません。
◆材料
◆作り方
- カカオバターをできるだけ細かく砕く(溶けやすくするため)。金属のボウルまたは鍋に入れる。
- ボウルを50~60℃くらいのお湯で湯煎する。かき混ぜながら塊がなくなるまでしっかり溶かす。またはお鍋で加熱する(バターが48度以上にならないよう気を付ける)。
- 湯煎または火からおろし、カカオパウダーを少しずつ加える。粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜ合わせる。メープルシロップ、バニラエッセンス、塩を加える。甘みが足りなければメープルシロップを更に加える。
- (オプション)艶やかで滑らかな口触りにするためにはテンパリングを行う方が良いです。ボウルを氷水につけ、バターの温度を28度まで下げる。再び湯煎に掛け、32度まで温度を上げる
- クッキングシートを敷いたケーキ型または天板に注ぎ、固まるまで冷凍庫で冷やす

2.ココナッツオイルで作るローチョコレート
ココナッツオイルを使えば、手に入りやすい上に、もっと手軽に作ることができます。
カカオバターは一般のスーパーなどでは手に入らないですし、結構高価なもの。私もローチョコレートを作り始めた頃は、カカオバターを使った作り方しか知らなかったため、いつもネットで注文していました。
ココナッツオイルは常温では液体状なので、暖かい日であれば、カカオバターのように溶かす時間が要らないので、固める時間を入れても20~30分もあれば作ることができてとても簡単です。
初めて作った時は、ココナッツオイルの香りが少し気になったので、好みは分かれるかもしれません。またカカオバターに比べると、少し脂っぽく感じるかもしれません。そのため、カカオパウダーやメープルシロップの量はお好みで調整してみてくださいね。
◆材料
◆作り方
- ココナッツオイルを溶かす。カカオパウダーとメープルシロップを加え、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜる。
- チョコレート型(シリコンモールド)に入れて冷凍庫で固まるまで冷やす。
ローチョコレートアレンジ3種
ナッツを入れたり、色々なアレンジができるのも手作りの良いところです。
ここでは、中に入れるフィリングのレシピをご紹介したいと思います。

1.デーツキャラメル
◆材料
マジョールデーツ …1カップ
ナッツバター …1/4カップ
植物性ミルク …1/4カップ
◆作り方
1.マジョールデーツは硬いようなら10分ほどお湯に浸けておく
2.全ての材料をフードプロセッサーで滑らかになるまで混ぜる。

2.チアジャム
◆材料
ブルーベリー/ラズベリー …1カップ
チアシード …大さじ1
レモン汁 …小さじ1
メープルシロップ …大さじ1~(オプション)
◆作り方
1.ベリーを小鍋に入れ、温めながら潰す(48度以上にならないように気を付ける)
2.その他の材料を加える。甘味が足りなければメープルシロップを加える。
3.数時間~一晩寝かす
3.ピーナッツバターキャラメル
◆材料
ピーナッツバター …1/2カップ
ココナッツミルク(缶)…1/4カップ
メープルシロップ …1/4カップ
バニラエッセンス(オプション)
◆作り方
・全ての材料をフードプロセッサーで滑らかになるまで混ぜる
フィリングの詰め方
1.ローチョコレートをチョコレート型に、1/3程度入れる。10分ほど冷凍庫で固める
2.フィリングを乗せ、残りのローチョコレートでカバーする
3.20~30分ほど、または固まるまで冷凍庫で冷やす

このローチョコレートは
- Raw(生/非加熱)の材料から栄養を丸ごと摂ることができる
- 添加物など余計な材料が入っていないので安心
- 混ぜて固めるだけ
の簡単でヘルシーなスイーツです。
こちらの焼かないスイーツレシピも合わせてどうぞ。

ローチョコレートの作り方
材料
アメリカの計量カップ(1カップ≒240㎖)
カカオバターで作る
- Rawカカオバター(細かく刻む) …1カップ
- Rawカカオパウダー …1/2カップ
- メープルシロップ …大さじ3~好きなだけ
- バニラエッセンス …小さじ1(オプション)
- 自然の塩 …少々(オプション)
ココナッツオイルで作る
- Rawココナッツオイル …1/2カップ
- Rawカカオパウダー …1/2カップ
- メープルシロップ …大さじ2~
- バニラエッセンス …小さじ1/2(オプション)
- 自然の塩 …少々(オプション)
作り方
カカオバター
- カカオバターをできるだけ細かく砕く(溶けやすくするため)。金属のボウルに入れる。
- ボウルを50~60℃くらいのお湯で湯煎する。かき混ぜながら塊がなくなるまでしっかり溶かす(バターが48度以上にならないよう気を付ける)。
- 湯煎からおろし、カカオパウダーを少しずつ加える。粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜ合わせる。メープルシロップ、バニラエッセンス、塩を加える。甘みが足りなければメープルシロップを更に加える。
- (オプション)艶やかで滑らかな口触りにするためにはテンパリングを行う方が良いです。ボウルを氷水につけ、バターの温度を28度まで下げる。再び湯煎に掛け、32度まで温度を上げる。
- クッキングシートを敷いたケーキ型または天板に注ぎ、固まるまで冷凍庫で冷やす。
ココナッツオイル
- ココナッツオイルを溶かす。
- カカオパウダーとメープルシロップを加え、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜる。
- チョコレート型(シリコンモールド)に入れて冷凍庫で固まるまで冷やす。