ハワイに来てから食べるようになったものの1つにオーツがあります。
でもオーツと言っても、ハワイでは、ロールドオーツ、スティールカットオーツ、インスタントオーツなどがあります。最初は違いがあることすら知らずとりあえず良さそうなものを買ってみたところ、思ったものとは違った・・・という残念なことに。
そのためこの記事では、オーツの種類やオートミールとの違いについてまとめています。
オーツ(オーツ麦)とは、イネ科カラスムギ属の穀物の一種です。
オートミールとは、oat=オーツ麦、meal=食事なので、オーツ麦を食事用に加工したものの総称です。具体的には、オーツ麦から外の硬い殻を剥いだ「オートグローツ」を食べやすく加工したオーツのことです。
オートミールには加工方法によって呼び名が変わるため、以下にてもう少し詳しく見ていきます。
どのオートミールもオートグローツから作られるという点では同じですが、見た目、食感、調理時間などにより名称が異なります。主なものはこちらです。
オールドファッションオーツとも言われます。オートグローツを加熱し平らに押しつぶしたものです。水分をよく吸収し、スティールカットオーツよりも早く調理ができます(2~5分ほど)。グラノーラ、ケーキ、クッキー、マフィンなどを作るのに向いています。
小さく刻まれており硬めのものです。調理には20~30分要します。ロールドオーツやインスタントオーツに比べると歯ごたえがあります。日本ではあまり見かけないタイプです。
アイリッシュオートミール、スティールカットオートミールとも呼ばれます。
ロールドオーツを細かく砕いたものです。朝食用などで、1食分ずつ個別包装されています。事前に調理されているので、数分で作ることでき、柔らかい食感です。あまり調理し過ぎるとすぐにどろどろした感じになります。
余談
日本のレシピでは、「ロールドオーツ」のことを「オートミール」と記載しているものをよく見かけます。
でもアメリカのレシピでは「オートミール/Oatmeal」と書かれていることはあまりありません。上記で述べたようにオートミールというのは加工されたオーツの総称のため、材料として記載される場合は「ロールドオーツ/Rolled Oats」や「インスタントオーツ/Instant Oats」などと書かれています。
イメージとしては白米(→ロールドオーツ)とご飯(→オートミール)の違いという感じでしょうか。
オーツを使った代表的な加工食品と言えば、グラノーラが人気です。
ハワイではどこのスーパーでも、グラノーラのコーナーがとても充実していています。でもよく見ると、「シリアル」「グラノーラ」「ミューズリー」など多種多様な商品があるので、その違いについてもまとめました。
オーツ、麦、トウモロコシなど穀物の総称。また、オートミールやコーンフレークなどの穀物加工品の総称。
ロールドオーツ、ナッツ、ドライフルーツを混ぜて焼いたもの。材料がまとまるよう、オイルやハチミツなどを加えられていることが多い。
ロールドオーツ、ナッツ、シード、ドライフルーツなどを混ぜたもの。グラノーラとの違いは調理されていないことと、ハチミツなどの甘味料が加えられていないことです。
オーツ麦からもみ殻を除いたオートグローツの外皮のこと。
グルテンフリーを実践するために、小麦粉の代用としてオーツ麦を使う方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、オーツ麦自体にはグルテンは含まれません。
ただ生産、加工、運搬、保管などの過程において、小麦粉などグルテンを含む食材と混在し、グルテンが混入する場合があります(異物混入/コンタミネーション)。
そのため、「グルテンフリー」と明記されていないオーツ麦には基本的にはコンタミネーションがあると考えた方が良いでしょう。
また「グルテンフリー」のオートミールであっても、アレルギーやセリアック病の方は食べられない場合がありますのでくれぐれもご注意くださいね。
ロールドオーツを使った簡単なオートミールレシピはこちら。
【ハワイ在住ホリスティックヘルスコーチ】激務で心身のバランスを崩した後、試行錯誤しながら本来の自分を取り戻す。食事、運動、仕事、マインドセットなど、ホリスティック(全体的)な観点から、40代の働く女性がヘルシーなライフスタイルを確立し、無理なく力を発揮できるようサポートを行っている。【略歴】慶應義塾大学経済学部卒、大手企業でマーケティング業務に従事。米国IIN認定ホリスティックヘルスコーチ。40か国7大陸制覇。田舎暮らし。犬と猫との暮らし。