炊飯器と新聞紙で作る黒ニンニク(熟成ニンニク)の作り方です。炊飯器に入れて放置するだけなのでとても簡単です。
黒ニンニクは白ニンニクを熟成させることで更に栄養価が高まります。岡崎屋さんのサイトで純正黒ニンニクと通常の白ニンニクの成分を比較したものによると、総ポリフェノールが6倍、アルギニンが3.5倍、その他の成分も大きく増えているものがあります(ただし減るものもあります)。
通常の白ニンニクに比べ、甘くて美味しいので気軽に食べられるのも良いところ。白ニンニクに比べて臭いも気になりません。
1990年代にアメリカのガン研究所が発表している「デザイナーフーズ・ピラミッド」はご存知でしょうか。がん予防効果が期待できる野菜として40種類の野菜がリストアップされていますが、その中でもニンニクが最も予防効果が高いとされています。
材料と道具
材料
- ニンニク 好きなだけ
※うちの炊飯器はアメリカサイズなので20個ほど入れていますが、炊飯器のサイズに合わせて2層くらいに収まる量にするのが良いかと思います。せっかくなので一度にまとめて作りたいところですが、あまりたくさん詰め込み過ぎると、仕上がりにムラが出る場合があるようです。
道具
- 炊飯器(保温機能のあるもの)
- 新聞紙
臭いを軽減するための下準備
①ニンニクをお酢または料理酒に浸ける(半日~1日)。ジップロックなど密封できる袋に入れるとお酢/お酒が少量で済みます。
②お酢/お酒をしっかり切り、ニンニクを1日干す。
私も以前はこの工程を行なってから発酵させていましたが、今は省略しています。
作り方
①炊飯器に新聞紙を敷き、ニンニクを詰める
②新聞紙でニンニクを包む(底の焦げとニンニクの乾燥を防ぐため)
③炊飯器の蓋を閉め、保温機能で10日~2週間発酵させる
④底にあるニンニクが焦げないよう、1日に1度ニンニクの上下を入れ替える(位置を変える)
⑤保温機能が切れないよう確認する
⑥【10日目】頃に1つ取り出し、発酵しているか(黒くなっているか)確認。だいたいこの時点ですでに黒くねっとりとした食感になっています。私はいつも10日目あたりで1~2個だけ試食用に取り出して乾燥させ、残りは引き続き熟成させます。
⑦【14日目】10日目より更に熟成が進み、外側が濃い茶色になっています。全て取り出し、1日乾燥させます。
つややかで美しい黒ニンニクができました。甘くてとても美味しいです。ドライフルーツのプルーンのような食感です。
保存方法
新聞紙や紙袋に入れて常温保存するか、冷蔵庫で保存します。
黒にんにくの食べ方
私はそのまま食べるだけですが、他にも色々な食べ方を楽しむことができます。
・ペースト状にしてパンに塗る
・潰してドレッシングに使う
・スライスしてサラダやパスタ、ピザなどにトッピングする
よくある質問
黒にんにくを作った後の炊飯器は使える?
私は問題なく使っています。何度かご飯を炊けば臭いは段々と消えていきます。ニンニクの臭いは化学的なものではなく自然のものですからね。気になるようであれば、1~2回少なめにご飯を炊いて、チャーハンなどに使ってはいかがでしょうか。
発酵中の臭い対策は?
マンション住まいであればお酢/お酒に浸して事前に臭い対策をした方が良いかもしれません。一軒家であれば置き場所は何とかなるかと思います。私は普段あまり使わない部屋の窓を全開にして置いています。屋外に置いて発酵させる方もいるようです。その場合はダンボールなどで雨風を防ぎ、電源が濡れないようしっかりした対策が必要です。
炊飯器はつけっぱなしでも大丈夫?
外出時など火事になったりでもしたらと不安ですよね。私は今まで問題が起こったことはありませんが、最初の数日は様子を見ながら安全性を確保すると良いかと思います。以前やってしまった失敗としては、外出時に毎回電源を切っていたのですが、温度が下がるためか、開けたら炊飯器の蓋の内側にたくさん水滴がついてしまっていました。湿気が多いとニンニクが痛み失敗しやすくなるのでこの方法はお勧めしません。今は2週間ずっと保温機能をつけっぱなしにしていますが問題はありません。
1日どのくらい食べて良い?
上限はありませんが、1日1~3個ほどが良いそうです。甘くて美味しいのでついつい食べ過ぎてしまうのですが、私の経験上でも3個以上食べると胃がもたれることがあります。いくつか食べるときは朝1個、夜1個というように時間をあけると良いでしょう。何でもそうですが、身体に良いからと言って沢山食べれば良いということではなく、少しずつ継続することが大切です。
黒ニンニクの作り方
材料
生のニンニク 好きなだけ
作り方
臭い対策用の下準備(オプション)
- ニンニクをお酢または料理酒に浸ける(半日~1日)
- しっかり水分を切り1日乾燥させる
発酵
- 炊飯器に新聞紙を敷き、ニンニクを詰める
- 新聞紙でニンニクを包む(底の焦げとニンニクの乾燥を防ぐため)
- 炊飯器の蓋を閉め、保温機能で10日~2週間発酵させる
発酵中にやること
- 底にあるニンニクが焦げないよう、1日に1度ニンニクの上下を入れ替える(位置を変える)
- 保温機能が切れないよう確認する
- 10日~2週間頃に1つ取り出し、発酵しているか確認
- 黒くねっとりとした触感になっていたら炊飯器から取り出す
- 半日~1日乾燥させたら完成です