ハワイに来てから食べるようになったものの1つにオーツがあります。
でも「オーツ」と一言で言っても、ハワイでは、ロールドオーツ、スティールカットオーツ、インスタントオーツなど色々な種類があります。最初はそうした違いがあることすら知らなかったため、とりあえず良さそうなものを買ってみたところ、思ったものとは違った・・・という残念なことに。
そのためこの記事では、オーツの種類やオートミールとの違いについてまとめています。
オーツとオートミールの違いとは?


オーツ(オーツ麦)とは、イネ科カラスムギ属の穀物の一種です。
オートミールとは、oat=オーツ麦、meal=食事なので、オーツ麦を食事用に加工したものの総称です。具体的には、オーツ麦から外の硬い殻を剥いだ「オートグローツ」を食べやすく加工したオーツのことです。
オートミールには加工方法によって呼び名が変わるため、以下にてもう少し詳しく見ていきます。
オートミールの種類について
どのオートミールもオートグローツから作られるという点では同じですが、見た目、食感、調理時間などにより名称が異なります。主なものはこちらです。
1.ロールドオーツ
オールドファッションオーツとも言われます。オートグローツを加熱し平らに押しつぶしたものです。水分をよく吸収し、スティールカットオーツよりも早く調理ができます(2~5分ほど)。グラノーラ、ケーキ、クッキー、マフィンなどを作るのに向いています。
2.スティールカットオーツ
小さく刻まれており硬めのものです。調理には20~30分要します。ロールドオーツやインスタントオーツに比べると歯ごたえがあります。日本ではあまり見かけないタイプです。
アイリッシュオートミール、スティールカットオートミールとも呼ばれます。
3.インスタントオーツ
ロールドオーツを細かく砕いたものです。朝食用などで、1食分ずつ個別包装されています。事前に調理されているので、数分で作ることでき、柔らかい食感です。あまり調理し過ぎるとすぐにどろどろした感じになります。
余談
日本のレシピでは、「ロールドオーツ」を材料として使用する際に「オートミール」と記載しているものをよく見かけます。
でもアメリカのレシピでは、材料欄に「オートミール/Oatmeal」と書かれていることはあまりありません。上記で述べたようにオートミールというのは加工されたオーツの総称のため、材料として記載される場合は「ロールドオーツ/Rolled Oats」や「インスタントオーツ/Instant Oats」などと書かれています。
イメージとしては白米(→ロールドオーツ)とご飯(→オートミール)の違いという感じでしょうか。
シリアルとグラノーラの違いとは?

オーツを使った代表的な加工食品と言えば、グラノーラが人気です。
ハワイではどこのスーパーでも、グラノーラのコーナーがとても充実していています。でもよく見ると、「シリアル」「グラノーラ」「ミューズリー」など多種多様な商品があるので、その違いについてもまとめました。
1.シリアル
オーツ、麦、トウモロコシなど穀物の総称。また、オートミールやコーンフレークなどの穀物加工品の総称。
2.グラノーラ
ロールドオーツ、ナッツ、ドライフルーツを混ぜて焼いたもの。材料がまとまるよう、オイルやハチミツなどを加えられていることが多い。
3.ミューズリー
ロールドオーツ、ナッツ、シード、ドライフルーツなどを混ぜたもの。グラノーラとの違いは調理されていないことと、ハチミツなどの甘味料が加えられていないことです。
4.オートブラン
オーツ麦からもみ殻を除いたオートグローツの外皮のこと。

オーツはグルテンフリー?
グルテンフリーを実践するために、小麦粉の代用としてオーツ麦を使う方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、オーツ麦自体にはグルテンは含まれません。
ただ生産、加工、運搬、保管などの過程において、小麦粉などグルテンを含む食材と混在し、グルテンが混入する場合があります(異物混入/コンタミネーション)。
そのため、「グルテンフリー」と明記されていないオーツ麦には基本的にはコンタミネーションがあると考えた方が良いでしょう。
また「グルテンフリー」のオートミールであっても、アレルギーやセリアック病の方は食べられない場合がありますのでくれぐれもご注意くださいね。

簡単なオートミールレシピ
ロールドオーツを使った簡単なオートミールレシピはこちら。

