日本だと重曹やクエン酸はどこでも手軽に手に入りますが、アメリカだと意外とどこで買うのか分からなかったり、そもそも重曹やクエン酸って英語で何て言うんだっけ?と一瞬戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は最初アメリカに来た頃は、あまり何も考えずに市販の洗剤を使っていたのですが、体調を崩したことをきっかけに合成洗剤を使わないナチュラルクリーニングを始めました。ナチュラルクリーニングはお子さんやペットがいても安心。また環境への負担を軽減できるため、自然派の方やサスティナブルな暮らしを始める方にもおすすめです。
ナチュラルクリーニング
アメリカでナチュラルクリーニングをする場合、こういった材料が使わます。
- 重曹(Baking Soda)
- クエン酸(Citric Acid)
- 酸素系漂白剤/過酸化ナトリウム(Washing Soda)
- ホウ砂/ホウシャ(Borax)
- お酢(Vinegar)
- レモン(Lemon)

私は大容量のものを購入し、いくつかの瓶に移し替えて、キッチン、ランドリールーム、バスルームなど必要な場所ですぐ使えるようにしています。
基本の考え方
ナチュラルクリーニングではそれぞれの特性とは反対の材料で中和させることで汚れを落とします。汚れには酸性、中性、アルカリ性がありますが、酸性のものでアルカリ性の汚れを落とし、アルカリ性のもので酸性の汚れを落とします。中性はホコリなどです。
アルカリ性
重曹
- 重曹は弱アルカリ性のため、酸性の汚れに使います。また研磨剤としても使えます。
- 酸性の汚れ:油汚れ、皮脂汚れ
- 用途:キッチン周りの掃除、お鍋のコゲ取り、消臭
酸素系漂白剤
- 酸素系漂白剤は弱アルカリ性のため、酸性の汚れに使います。
- 用途:衣類や食器のつけ置き漂白、洗濯槽の掃除
ホウ砂
- ホウ砂はアルカリ性のため、酸性の汚れに使います。また研磨剤としても使えます。
酸性
クエン酸
- クエン酸は酸性のため、アルカリ性の汚れに使います。
- アルカリ性の汚れ:水垢、尿石など
- 用途:キッチンのシンク、トイレ掃除、除菌
お酢/レモン
- お酢とレモンは酸性のため、アルカリ性の汚れに使います。除菌効果もあります。
私はレモンとお酢のスプレーを手作りしています。

汚れは落ちるのか?
洗浄力は劣るので、汚れを溜め込まずこまめに掃除するのが望ましいです。強力な洗剤が必要なのは汚れを溜め込むからです。キッチンやバスルームなど、使った後にさっと拭く習慣をつけるだけでも普段の掃除がグッと楽になり、ナチュラルな材料だけでも十分綺麗に掃除ができます。
余談ですが、重曹とクエン酸を混ぜて使用した方が良いのか?ということについては確証が得られていません。混ぜると泡がブクブク立って洗浄力が増しているような気になりますが、それぞれの特徴を打ち消しい洗浄力が落ちるため混ぜない方が良い、という主張もあります。私はそれぞれ単体で使うことが多いです。
