食事改善を始めたときに、胃腸の改善のためにもっと発酵食品を摂りたいと思うようになったのですが、ハワイでは質の良い発酵食品があまり売っていません。
なので、色々な発酵食品を手作りするようになったのですが、その中でもいつも欠かさず作っているのが
ザワークラウト(または発酵野菜)
です!
乳酸発酵させたザワークラウトは植物性の乳酸菌がたっぷり。お漬物など、同じく乳酸発酵食品を食べてきた日本人の身体にはなじみやすいのではないかと思っています。
そして、発酵食品が腸内環境を改善させるのに加え、キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)は胃腸の健康に役立ちます。
材料は野菜と塩の2つだけ!
しかも常温で発酵でできるという手軽さ。発酵器など特別な機器は不要です。
とは言え、初めて作った時は、発酵しているのか腐っているのか判断できず、泣く泣く作ったものを無駄にしてしまったので、失敗しないためのコツをご紹介したいと思います。
早速ですが、作り方と材料はこちらです。
材料と作り方
1.材料
材料はたったの2つ!
キャベツ (またはお好みの野菜)
自然の塩 …下処理後の野菜の重量の2%
オプション …にんにく、生姜、ハーブなど
2.事前準備
ガラス容器を煮沸消毒する。
水を張った鍋にガラス容器を入れ、火にかける。沸騰したら火を弱めて10分煮沸する。
3.作り方

1. 野菜を洗い、水気を切った後、薄くスライスする。
できるだけ薄くスライスします(ポイント参照)。
この際、キャベツであれば外の1枚を取っておく(後で使います)。
2.スライスした後の重量を量り、その重量の2%の塩を振る
3.野菜をしっかりもみ込んで水分を出す。30分以上寝かせる
水分が出て、カサが半分くらいになります。


4.野菜を容器の底に押し込むように入れる
手、または棒などで、空気が入らないよう、しっかり押し込みます(ポイント参照)

5.キャベツの皮などで表面をカバーし、重石を載せる

6.ホコリなどが入らないよう、ペーパータオルでカバーする
7.数日~1週間ほど常温発酵させる。その後、冷蔵庫で保存。
夏場であれば数日、冬場であれば1週間ほど常温発酵させます。
その間、野菜がブライン液にしっかり浸かっているか確認しましょう。
泡がぷくぷくと上がって来て、色も少しずつ褪せてきて、発酵が進んでいるのが分かります。この間は、毎朝発酵具合を確認するのが楽しみです♪
1~2日でも食べることができますし、もう少し長く発酵させることもできます。ただ、長時間発酵させるほど酸味がきつくなってくるため、味見をして、お好みの味になったところで冷蔵庫へ移します。
初めてでも失敗しないポイント
1.一種類の野菜で作る
色々な野菜を組み合わせたり、にんにくや生姜などの香味野菜、ハーブなどを加えたレシピも色々とあります。
でも、初めて作る時は、1種類の野菜と塩だけで作ることをお勧めします。
なぜかと言うと、匂いがキツイ材料が入っていると、発酵が進んできたときに、発酵しているのか、腐っているのかの判断が難しいからです。
2.新鮮な野菜を使う
私はファーマーズマーケットで買ってきたばかりの野菜をその日のうちに使います。
買ってきてからしばらく冷蔵庫で保存していたものとは発酵の勢いが全然違うので、新鮮なものを使った方がうまくいきやすいです。
3.できるだけ薄くスライスする
できるだけ薄くスライスすることで、表面積が大きくなるため、発酵が進みやすくなります。
4.処理後に重さを量る
最初に野菜のだいたいの重さを量るとは思いますが、その重さに対してではなく、皮を剥き、スライスし、全ての下処理が終わった後の野菜の重さをきっちり図る必要があります。
その処理後の野菜の重さに対して、2%の塩を加えます。
5.しっかり水分を出す
野菜から絞り出した水分(ブライン液)を使って、野菜を浸けていきます。
容器に入れたときに、野菜が全て浸かるくらいの十分な量のブライン液が必要です。
野菜が浸かっていないと、そこから野菜が傷んだりカビたりしてしまいます。
6.空気を入れないようにする
空気が入らないよう、ガラス容器の底へ野菜をぎゅうぎゅうと押し込みながら詰めていきます。
7.野菜の量は容器の7~8割まで
容器に野菜をめいいっぱい入れると、発酵が進む段階でガスが発生し、ブライン液が外にあふれ出します。
入れる野菜の量は容器の7~8割程度までにしましょう。
暑い日など、思いのほか発酵が進む時があるため、念のため受け皿の上に置いておくと、キッチンを汚さずに済みますよ。
8.重石をする
キャベツの葉などで表面をカバーし、重石をします。
発酵が進むにつれ、野菜が浮いてきます。
重石がないと、上の方の野菜が空気に触れ、傷んだり、カビたりする可能性があります。
9.蓋は密封しない
容器をペーパータオルで覆います。
野菜が息できるよう、蓋で密封しないようにしてください。
密封してしまうと、発酵する過程で発生するガスの逃げ場がなくなりキケンを伴います。
10.おまけ
せっかく身体に良いものを手作りし、材料を丸ごと頂くので、質の良いものを揃えられると良いと思います。
野菜:オーガニック、無農薬、減農薬のもの
塩:食塩ではなく、海塩、岩塩など、自然の塩

保存食なので、一度作ってしまえば、冷蔵保管で長持ちするので、とても重宝します。
とても簡単で身体にも良いので、ぜひ作ってみてくださいね。

ザワークラウト(発酵野菜)
材料
キャベツ(またはお好みの野菜) …好きなだけ
自然塩 …処理後の野菜の重量の2%
作り方
事前準備
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ガラス容器を煮沸消毒する
作り方
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野菜をできるだけ薄くスライスする
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下処理が終わった後の野菜の重量を量り、その重量の2%の塩を振る
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野菜をしっかりもみ込んで水分を出す。30分以上寝かせる
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空気が入らないよう、野菜をガラス容器の底に押し込むように入れる
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キャベツの皮などで表面をカバーする。その上に重石を載せる
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ホコリなどが入らないよう、ペーパータオルでカバーする
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数日~1週間ほど常温発酵させる。その後、冷蔵庫で保存。