毎年、アメリカの環境保護団体であるEWGが発表している、「残留農薬が多い生鮮食品トップ12、少ない生鮮食品15」の2021年版が発表されました。
EWG(Environmental Working Group)は毎年、米国農務省のデータをもとに、残留農薬の観点から、避けた方が良い野菜や果物の調査分析を行っています。
EWGによると、アメリカでは、オーガニック以外の生鮮食品の70%は害のある合成化学物質が使われており、「農務省が定めた基準にのっとったものであるとはいえ、必ずしも安全とは限らない」とのことです。
Dirty Dozen(残留農薬が多いもの)
1.いちご
2.ほうれん草
3.ケール、チャード、マスタードグリーン
4.ネクタリン
5.りんご
6.ぶどう
7.さくらんぼ
8.桃
9.梨
10.ピーマン、パプリカ、唐辛子
11.セロリ
12.トマト
Clean 15(残留農薬が少ないもの)
クリーンな生鮮食品の70%からは残留農薬が検出されず、また、2種類以上の残留農薬が検出されたのはわずか8%だったとのことです。
トップのアボカドとトウモロコシにおいては、サンプルの2%からのみ残留農薬が検出されたとのこと。
1.アボカド
2.とうもろこし(※)
3.パイナップル
4.たまねぎ
5.パパイヤ(※)
6.エンドウ豆(冷凍)
7.ナス
8.アスパラガス
9.ブロッコリー
10.キャベツ
11.キウイ
12.カリフラワー
13.マッシュルーム
14.ハニーデューメロン
15.カンタロープメロン
(※)アメリカ産のとうもろこし、ハワイ産のパパイヤの多くはGMO(遺伝子組み換え食品)です。GMO食品を避けるためには、オーガニックがお勧めです。
農薬の健康への影響とは
農薬の影響を特に受けるのは、幼児や子供だと言われています。
2020年の調査によると、農薬にさらされていた子供達は、IQが下がり、学習能力が落ちるという報告があります。
農薬の仕組みを考えると分かることですが、農薬は虫の神経を麻痺させて駆除するので、同様に、まだ脳がしっかり発達していない幼児や子供の脳の発達に影響を与える可能性があると言われているのです。
今すぐできること
全ての食材をオーガニックや無農薬にするのは大変ですが、上記のリストを活用し、一部だけ取り入れてみるのはいかがでしょうか。
1.Drity Dozen内の食材をオーガニックにする
Dirty Dozenにリストアップされている食材を優先的にオーガニックや無農薬のものにしてみる。
2.頻繁に食べる食材をオーガニックにする
自分が最もよく食べる食材だけオーガニックや無農薬のものを取り入れてみる。