食事改善に励んでいるのに、思ったように効果がでない、ということはありませんか?
私自身、体調を崩してから、糖質制限、ケトジェニックダイエット、パレオ、ヴィーガン、ベジタリアンなど色々な食事法をやってきました。
ある程度効果が出ている時は良いのですが、一生懸命食事制限をしているのに停滞してしまったり、逆に体調が悪くなることもありました。そして何が間違っているのか分からず、やけになって暴飲暴食することも。
でも、食事を通じて体質を根本的に改善をするためは、「何を食べたら良いか」とか、「どんな食事法が良いか」と言うことを考える前に、もっと大切なことがあります。
「何を食べるか」の前に確認すること
せっかく身体に良いものを食べても、それを消化吸収できる身体ではないとなかなか効果が出てきません。そのため、何を食べるか、ということ考える前に、食べたものを効率的にエネルギーに変えられるような身体になっているか、確認することをお勧めします。
1.ちゃんと出しているか
食事改善というと、「何を食べるか」ということに目が行きがちです。
TVなどで「健康に良い」と紹介されると、その商品が棚から無くなったりしますもんね。
でも、何を食べるかという前に、出すこと(便秘の解消)が先決です。
便秘の解消無くして、健康な身体は手に入りません!!断言します。
これは全てのことに言えることです。出入口、輸出入、出入国、、、まずは出すことが先。電車でも降りる人が先ですよね。
何を食べるかを考える前に、まずはしっかり排泄できているか確認しましょう。できていないならそのためには何が必要なのかを考えると、必然的に何を食べたら良いのか、何を食べない方が良いのかが分かってきます。
2.何を食べないか
現代人は余計なものを食べ過ぎているといわれているため、何を食べるかより何を食べないかが大事です。
多くの生活習慣病でも、食べ過ぎたものが消化しきれず、老廃物となり体内に残り、悪さをしている可能性があります。
余計なものというのは、「自然の恵みから得られる食べ物ではない」ものです。
例えば、添加物、農薬、保存料、着色料トランス脂肪酸、精製食品といったものです。
つまり、加工品を食べることを減らせば、特別なものを食べなくても、それだけで体質が変わっていきます。
何を食べるか考える際に知っておきたいこと
老廃物をしっかり出し、余計なものを入れなくなった身体であれば、食べたものから効率良く栄養を吸収することができるようになります。
そこで次は、「何を食べるか」考える際に気を付けたいことについてです。
3.正しい食事法は存在しない
全ての人にとって「正しい食事法」と言うのは存在しません。
もしそのようなものが存在するのであれば、世界的に推奨されているはずですもんね。
ある人にとっては良い食べものも、ある人にとっては毒になることもあります。
世の中には多種多様な食事法があり、そういった特定の食事法を採用すると、そのルールに従って食べるものを選べば良いので、ある意味ラクかもしれません。
でも、正しい食事法ではなく、自分に合う食事法を探すことが大切です。
4.人の身体は皆ちがう
なぜ正しい食事法が存在しないかと言うと、私たちの身体は皆違うからです。
食事改善を始めて頃は、色々な情報を集めていると、「お肉が良い」という人もいれば「お肉を食べるな」という人もいて、混乱することもありました。でも考えてみれば当たり前のことです。
Aさんにとってはお肉は良い、Bさんにとっては良くない、というだけのことなのです。
このように客観的に捉えると、相反する情報があってもいちいち惑わされることなく、自分にとってどうなのか?ということだけにフォーカスすることができます。
5.どんな食事法でも短期的には結果が出る
食事改善は現在の食事法との比較です。
毎日大量のスナック菓子を食べていた人が、りんごダイエットをした場合、余計な添加物、酸化した脂などを摂らなくなるので、短期的には体調は良くなると思います。
でも長期的にみたら明らかに栄養が偏りますよね。
なので、体調が良くなったからと言って、その方法が正しいとは限りません。1つの方法に固執し過ぎず、長期的な視点で考えることが大事です。
食事改善を継続するために知っておきたいこと
6.目的を明確にする
「体質改善をしたい」と言っても、「病気ではない状態」を目指すのか、「フルマラソンを走ることができるほどの状態」を目指すのか、では、必要な方法も変わってきます。
「なぜやるのか」「なんのためにやるのか」、これが曖昧だと停滞時期は乗り越えられません。具体的にイメージができていないことは達成もできないのです。
7.食事制限はしない
辛い思いをいながら食事制限をしていても続きません。
食事改善とは、「食事制限」ではなく、目的に向かって、自分の身体により合うものを選択していくことです。
病気や不調を治すために一時的に厳格な食事制限をするのは効果的だと思います。
でも、長期的に健康を維持していくためには、極端な食事法を1か月だけやることより、何年も何十年も継続して積み重ねていくことができる小さな習慣を身に付けることの方がずっと効果的です。
8.完璧主義をやめる
こだわるのは大事ですが、とらわれれ過ぎて自分で自分の首を絞めないようにしましょう。
自分の身体も、周りの環境も常に変化するので、完璧を追い求めても到達することはありません。なので、完璧にやることより、1歩でも前進している自分にフォーカスしましょう。
9.身体の変化に対応する
絶対的に正しい食事法や食べ物はないので、どういう方法を採るにしても、それが自分に合っているかと言うことを常に確認していく必要があります。
特に、効果が出た食事/食事法ほど辞めにくいですが、食事改善を進めるうちに、自分の身体も変わっていくため、同じ食事がずっと効果的だとは限りません。
意識的に身体の声を聞く、もしくはジャーナルをつけて定期確認をしましょう。
最後に
10.食事より大事なこと
最後に、食事は非常に大事ですが、食事だけでは健康にはなれません。
どんなに身体に良いものを食べていても、ひどいストレス状態にさらされながら食べる食事は消化にも良くないですし、栄養にもなっていきません。
また、ストレスを感じると甘いものを食べてしまう、というように、心と身体は繋がっています。
どうせ私には無理だと思いながら食事改善をしても効果はでないでしょう。
なので、体質を根本的に改善するには、ストレスの原因や、心の在り方、運動、睡眠、仕事、人間関係など、ホリスティック(全体的)な観点で自分の身体や心と向き合うことが最も大事なことです。
まとめ
まずはどんな小さなことでも良いので、できることから続けていきましょう!